NAGOYA

CITY

スパイスアワー SPICE HOUR

海外を巡り、スパイスに魅了され
日々探求される、自分たちの味。

間借り営業時代を経て実店舗を開業。
自由度を増した豊富なメニュー。


各地で人気を集めていた間借りカレー店「スパイスアワー」が、名古屋城から西へ徒歩15分ほど離れた所に待望の実店舗をオープン。店主のジョミさんとカナさんは旅が好きで、大学時代はバックパッカーでシルクロードを巡り、スパイスカレーに目覚めてからはインドやスリランカの料理教室にも通った。そんな彼らが旅の中で見つけたヒントがこの店のメニューすべてに散りばめられている。


店内にはタンドール窯を設置し、焼き立てのナンや串焼きも提供。スパイスを使ったおつまみも充実し、実店舗を持ちメニューの幅はぐんと広がった。お酒を飲んでもいいし、カレーだけ食べてもいい。「それぞれが好きなものを食べて、飲んで、自由に使ってもらえる、まちのカレー屋がかっこいいなと思って」とジョミさん。「店名の『スパイスアワー』には”オツな空間”というニュアンスを込めています。いろいろな人たちが集まって、各々の時間を過ごしてもらえたら」とカナさんが続けた。

「定番 バターチキンカレー」(900円)は、よくあるインド・スリランカ系のカレー店よりもスパイシーで甘さ控えめ。蜂蜜を塗った香ばしい焼きたて自家製ナンとの相性抜群。新鮮な味わいが口の中に広がる。

カレー好きも、酒呑みも虜にする、
スパイス料理の可能性。


「日本のカレーも、インドのカレーも、スリランカのカレーも好き」という二人が作るカレーは、多種多様なカレーの好きなところを彼らなりにミックスした、どこの国の料理でもない、言わば無国籍のオリジナルカレーだ。定番メニューとなっている「シャバいチキンカレー」はジョミさん、「バターチキンカレー」はカナさんがそれぞれ担当。自らのカレー作りを追求する二人はいわばライバルでもあり、その味は日々の営業の中で切磋琢磨されていく。


「スパイスは世界中にあり、そもそも種類がいっぱい。さらにミックスもできるので、レシピは無限です。誰にもどこにも出せない味を作り、店の特徴を表現できるのがすごく面白い」とジョミさん。約40種類のスパイスを駆使して、カルダモンをふんだんに漬け込んだ名物の唐揚げや、スリランカの家庭料理をアレンジした黒胡椒煮、ケイジャンスパイスで和えたローストナッツなどの自信作がメニュー表に並ぶ。素材もスパイスも両方楽しめるように工夫した味は初心者にも好評なのだそう。ぜひ気軽に利用してみてほしい。

  • 外に漏れる灯りに誘われるまま入店すれば、やさしい笑顔の二人が迎えてくれる。近所の常連もやってきて、アットホームな雰囲気だ。写真左からジョミさん、カナさん。

  • 外壁がタイルで覆われた趣あるレトロビルの元自転車屋を改装。木の温もりを生かした店内はキッチンの活気が伝わり、アジアのローカルな空気感がどことなく漂う。

  • カウンターとテーブルの他、奥には小上がりの座敷も。ゆったりくつろぎながら、みんなで円卓を囲むことができるので、食事会や家族連れに喜ばれている。

  • 「カレーのアップデートを重ねる中でいろいろな発見があり、余計なスパイスの種類を削れば削るほど、味が洗練されました。今のラインナップが最小限です」。ジョミさんが二人の旅の記憶も詰まった、スパイス棚を眺めながら語る。

  • 「定番 シャバいチキンカレー」(900円)は、水分多めでよく煮込んでおり、ジョミさん曰く”飲めるカレー”。お茶漬けのようにサラサラと食べられて、〆にもぴったり。お一人様限定のハーフサイズ「茶碗カレーライス」(650円)も用意する。

  • 「スリランカのカツオ じゃがいも黒胡椒煮」(800円)は、2年前にスリランカのホームステイ先のお母さんから教わった料理。現地ではカレーと一緒に食べるものだが、ジャガイモを入れてアレンジし、一品料理として提供している。テンパリングしたカレーリーフがふわりと香り、食欲を煽る。

  • お客さんのリクエストから誕生した、おつまみメニュー「酔っ払いのためのローストナッツ」(400円)。アメリカでよく使われるピリ辛の万能調味料ケイジャンミックスが味の決め手。一度食べたらやみつきになり、ついついお酒が進んでしまう。

  • 実店舗オープン直前に参加した、LIVERARY主催の人気カレー食べ比べ投票型イベント「カレーのチャンピオン」では見事チャンピオンに。店内にそっと飾られている賞状に描かれた嬉しそうな二人の似顔絵は、漫画家・大橋裕之によるもの。


Photo:TOMOYA MIURA
Interview & Text:MIKI MURASE(MAISONETTEinc.)
Edit:TAKATOSHI TAKEBE (LIVERARY)

GUIDE

ケイタ

ケイタ

KEITA/EARLY BIRDS BREAKFAST

スパイスアワーでしか味わえない美味しさと魅力があると思う。大好きな場所です。


「EARLY BIRDS BREAKFAST」店主。「CIRCLES」代表・田中さんとの出会いから、アメリカでの朝食文化に触れるリサーチ旅を経て「EARLY BIRDS BREAKFAST」を立ち上げた。「KAKUOZAN LADER」との共同出店形態「SNEAKS」や、自身で企画・運営を行う「WONDER HOPPER」という自転車のライド旅と、食事を楽しむ1日を通したイベントもスタートさせるなど外部活動も活発に行う。

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